お砂糖と私の関係|WOOD MOON

お砂糖と私の関係

2014年5月25日

マクロビオティックに出会って14年、、

そしてお砂糖を使わなくなって14年になります。。

なんですが、、私、、、

実は先日、ようやくお砂糖とお別れする事が出来ました。

お別れという言葉が適切かどうかは分かりませんが、

お別れ=調和、又は和解
お砂糖との完了
というような感じでしょうか、

私の根底に「お砂糖は身体に悪いから使わない」というあり方がすっかり根付いていた14年間。

お砂糖の入っているお菓子や食品を避けて生活して来ました。
自分の工房で作るお菓子にももちろん、さとうきび系の甘味料は使っていません。
先日、新幹線に乗っている時に、
過去のお砂糖と私の関係がふと蘇って来たんです。
幼少期~社会人初期の頃の記憶です。

社会人になって親元から離れた私は、誰の制約も受ける事なく甘いものを食べてました。
バッグの中にいつも甘いチョコやキャンディを入れて持ち歩いていたし、食事代わりがケーキだったり!!

疲れた時、仕事が終わって一息ついた時、、
甘いものを一口食べると本当に心が癒されていたし、元気になっていたなぁ~って。
お休みの日は友達と喫茶店やカフ ェ巡りをしてスイーツを食べるのが何よりの楽しみでしたし、ケーキバイキングに行った時のあの嬉しさはハンパなかったなぁ、、などなどまだまだ書ききれないくらい思い出が蘇りました。

そんな風に、お砂糖には長い間、たくさんたくさんたくさん幸せな気分にさせてもらいました。

なんて考えていたらふと、お砂糖の存在に凄く感謝出来たんです。
お砂糖が愛おしく感じたんです。
これは初めて味わう感覚でした。

私は、14年前にお砂糖ときちんとお別れをしていなかったのです。

「本当に今までありがとう、もう私には必要なくなりました」
と心から言えました。

それ以来、お砂糖のお菓子の存在が全く私の中に入って来なくなりました。
きっと周りにはたくさん存在しているのですが、私の目には映らなくなりました。
この14年間は、お砂糖のお菓子を、
「食べたいけど、食べたらいけない、体調が悪くなる悪い食べ物」
として見ていたのでしょう。
無意識に否定的な目で見ていたのでしょう。
否定的=執着があるって事だから
本当は食べたかったんだろうな。。でも具合悪くなるから食べれない、、という矛盾!

本当に自分中心です。
お砂糖からしてみれば、今までいつも一緒で自分を好きでいてくれて仲良くしてもらっていたのに、突然!身体に良くないと言って排除されて、、、
寂しかっただろうな。。。
お砂糖を食べたら身体が反応するのは事実です。
私の場合、すぐに身体の左側に現れ、しびれるような感覚があります。手足も冷たくなります。
頭もぼーっとします。身体もむくんで目もかすみます。

でもその現象を「悪い」としていたのは私の評価、判断です。
お砂糖自体が悪い訳ではありません。
その反応を自分がどう受け取るか、、
その反応を体感して、「食べない」事を選択するか、「食べる」事を選択するか、
自分がとった選択に責任を取るだけです。
起こった反応は、ただそこに存在しているだけです。

この世に存在する全てのものには陰と陽、両方の性質を含んでいます。
お砂糖は食べた後、身体にいろんな影響を与えるのは事実です。
でも食べている時のあの高揚感、美味しくて嬉しくて幸せだって思える時間も大切な時間ですよね。
その時に元気にしてもらってるのは事実です。

そんな事を考えながら、、
砂糖と私との楽しかった思い出に浸っていました。。

自分の捉え方次第で、同じ現象でも「幸せ」にもなれるし、「不幸」にもなれるんですよね。

「お砂糖は身体に良くないから、使わない」
が根底にある自分として過ごして来た私の14年間は、、
おぎないの為に砂糖を使わない料理やお菓子を作っていたんですね。。
この話をある人に話したら「昔の彼氏に似てる」と言われました。
人間関係も、使ってる道具もきっと同じなんだと思います。
長年着ていた洋服だってそうです。
私は砂糖を使わなくなってから、本当に素材そのものの甘さを感じるようになりました。

何かを使わない代わりに、というおぎないではなく、本当に私はこれが好きだからこれを作っているんだ!っていう自分になった時、、パワーが生まれます。

0(ゼロ)に戻って、まっさらな自分になった時、
本当の意味で自分がやっている事が生きてくるんじゃないかなと思いました。
自分の内面も、まわりに与える影響も。。。

陰と陽を超越した状態、、とも言えるのかな。

本当の「自由さ」が生まれる気がしています。

でもそうなるには、両方を味わう経験をしないと気づく事は出来ないのかもしれません。
だから、私にとって砂糖中毒だった自分も、お砂糖を否定した自分も、どちらもかけがえのない経験なのです。

長い期間を通しての学びですね。
お砂糖を通して陰と陽を体感し、
このような大切な心の気づきを与えてくれた事に、今、とても感謝しています。

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